
A.K.
2025年3月9日
《Scripture69 : 『悪霊どもがあなたがたに服従するからといって、喜んではなりません。ただあなたがたの名が天に書きしるされていることを喜びなさい。」』ルカ10 : 20》
<ルカの福音書 10 章17〜20 節 =Part 3=>
ルカ10 : 17-20, 9:54,
イザヤ14:12
黙示録12:4
1ペテロ5:8
ユダ6
1ヨハネ4:4
1) メッセージのサマリー
イエス・キリストに“力”と“権威”を授けられて福音宣教の働きに出て帰還した七十人の弟子たちは、「多くの成果を発揮することができたこと」を喜んだ。神の“力”と“権威”によってなしえたにも関わらず、そのパフォーマンスを自分存在の確かさを確認する土台にしようとしていたのである。しかし、イエス・キリストは、「あなたがたの名が天に書きしるされていること=キリスト者であること」を「喜びなさい」と教えられた。つまり、キリスト者が“真のアイデンティティー(自分存在の確かさ)”とするべき基盤は、神様に授けられた“力”と“権威”によって「何をしているのか=doing」ではなく、そもそも神様のみ前で「自分は何者なのか=being」であり、創造主なる神の民であるということなのである。
2) インスピレーション&アプリケーション
私たちの真のアイデンティティー(自分存在の確かさ)の基盤はなんであろうか。仕事をしていること、親であること、家族がいること、社会的結びつき、財産を持っていること、誰かの役に立っていること、健康、若さなどなど。普段は考えていないようなこと・ものが私たちのバリアーとして、原初的な存在不安を覆っている。災害や事故、病気、老い、何かの拍子にそれらが取り去られるときに初めて、世界は崩れ去り、バリアーとしてきたことに気づかされる。そのようなときにも、強固なアイデンティティーの基盤であり続けるもの(私たちが誇れる唯一のもの)は、天に私たちの名が記されている「創造主なる神の民」であるということであり、これが地上にあるキリスト者の“喜びの源”となる。真にそれを悟り、実際に喜びが湧いてくるとき、私たちはあらゆる束縛から解き放たれてゆくのだ。
3) メッセージから紡ぐフレーズ
私たちが喜び誇るべき唯一の存在証明は、
何をしているかではなく、何者であるのか。
天に名が記された神の民であるということ。