
A.K.
2025年2月16日
《Scripture66 :『死人たちに彼らの死人たちを葬らせなさい。あなたは出ていって、神の国を言い広めなさい。』ルカ9 : 60》
ルカ9 : 59-62
1) メッセージのサマリー
“神の国”の価値基準では、人間的な常識(“世・よ”の価値基準)を越えた、“するべきこと”が存在する。キリスト者は、正しくそれを“選択・決断・実行”しなければならない。またそのように、“神の国”の価値基準で正しく“するべきこと”を見極めた上で、逡巡せず集中してそれに取り組む者たちが、「神の国にふさわしい=“良い働き”を全うできる」とされ、神様からの良き報いを受け取ることができる。そのためには、「したくないこと」から身を避けようとして「“いま・ここで”する必要がないこと」を選択せず、「“いま・ここで”するべきこと」の“正しい優先順位”を選択し、“正しい優先順位”に従って「集中した取り組み」を実践してゆく必要がある。
2) インスピレーション&アプリケーション
この箇所の登場人物たちがイエス・キリストに指摘されている内容は、毎度のことながら、耳の痛い話である。世に生きる私たちは、その文化で正しいとされていること、世の常識、不安からくる自分の中の囚われに、簡単に束縛されてしまうが、「それらをしてから大事なことに取り組みます」という優先順位では、“大事なこと”は片手間となり、やり遂げることができなくなってしまう。“神の国”の基準に従ってあえて「やらない」と決めることも大事だということである。正しい優先順位とそれに従う“するべきこと・しなくてよいこと”を見極めたならば、「本人が決めて最初の一歩を踏み出す選択をする他ない」というメッセージの通り、私が決めて行動する他ないのだ。感情を振り捨てなければならない場面もあるかもしれないが、鍛錬され、良いものに取り組んでいるという価値を見出すことで力を得て、集中した取り組みができる者と変えられていきたい。
3) メッセージから紡ぐフレーズ
世の常識、習慣、不安に囚われず、神の国の基準で優先順位を見極める。
必要のないことから解き放たれ、集中して取り組む力が与えられる。